11月19日(月)「そのお洗濯で大丈夫ですか?」『ホームドライ』美野さん
2012年8月23日更新
こんにちは!
今日はコアキタマチ1F北出入口側の『ホームドライ』の美野さんにクリーニングや洗濯についてプロのアドバイスを頂きましたのでご紹介します。
美野さんは『クリーニングアドバイザー』という資格をお持ちの方です。
それぞれの繊維に合わせた洗濯やクリーニング方法を専門的に勉強され資格を持っておられます。
ホームドライの各店舗のスタッフ約500人の内この有資格の店舗勤務者は現在たったの4人だそうです。
そのお一人がコアキタマチの専門店で勤務され豊富な知識とアドバイスをくださるので、皆さんどんどん質問してみて下さい。
今日お話をお伺いしただけでも深い内容がお聞きできましたが、沢山の引き出しを持っておられるので直接ご来店され色々教えて頂くと今後の参考なると思います。
それでは、私が今回どんな質問をしたのか皆さんにご紹介していきますね。
ドライクリーニング専用洗剤について
皆さんは、ドライクリーニングマークやウールマークの表示がある洋服をTV CMでお馴染みのホームクリーニングできる洗濯洗剤を使いご家庭の洗濯機で水を使ったお洗濯をされていませんか?
私は、クリーニングに出さなくて良くコストも安くて助かるのでよく使っています。
ところが、ドライクリーニングマークのあるものを全て上記のような方法でお洗濯すると失敗してしまうことがあるそうです。
また、手洗いマークがあるからといっても、やはり洗濯機で洗ったりするのは避けた方が良いそうです。
手洗いマークのものは、やはり洗濯機マークよりも繊維がデリケートだそうです。
お気に入りの洋服ならやはりドライクリーニングがオススメだそうです。
繊維は水によってシミが出来たり更に洗濯機を使うことによって繊維が薄くなってしまうそうです。
そのままだと危ない…クリーニング店のビニールカバー:保管方法について
クリーニングから持ち帰った洋服ですが、クリーニング店で付けてくれているビニールのカバーを皆さんはどうされていますか?
持ち帰ったらすぐに外して保管して欲しいとのことです。
カバーは不織布素材のものなどに付け替えて下さい。
ビニールカバーをつけっぱなしにしていると『ガズ退色』と言って冬場は特にガスや灯油のファンヒーターをなどに化学反応しビニールが当たっているところだけ黄色くなるとのことです。
白い洋服など知らず知らずのうちに黄ばんでしまったということがあるそうです。
通気性も悪いので私は取っていましたがビニールの影響で衣類が黄ばむとは知りませんでした。
皆さんお気をつけください。
取り扱いに注意が必要な素材
夏に涼しく光沢のある素材の麻は植物から作られています。
周知のように麻はシワになりやすいのですが、長時間同じ状態で保管したりするとそのシワが元に戻らないのだそうです。
麻のシワはすなわち植物の繊維が折れてしまった状態になり、一度折れたものは戻らないそうです。
驚きですね!
また、繊維のスレですが、カバンがスレてできたり意外にもシートベルトが原因だったりするそうです。
繊維のスレも元には戻らないので要注意ですね!
お手入れのこと、お洗濯やクリーニングのことを考えると洋服を購入するときに予め素材を見て購入されると良いそうです。
例えば、同じような繊維でも後々のお手入れを考えて上手に買い物をしたいものです。
ベルベット、ベッチン、コールテンは似たような素材ですが「ベルベット=レーヨン、ベッチン=綿、コールテン=レーヨン・綿どちらもあり」。
レーヨンは木材パルプでできていて、ほぐして繊維状にしている繊維です。水を吸いやすく『ウォーター・スポット』と言って雨などに濡れると水のシミになるそうです。
以上の様な点からするとベルベットよりもベッチン、コールテンなら素材がレーヨンよりも綿ののものを選んだ方が後々お手入れしやすいということになりますね。
シルク素材は一本の長い繊維でできているので摩耗にご注意!
特に脇の下などはよく汗をかき擦れやすいので摩耗が進みやすいとのこと。
摩耗によってよれて、穴が開いたように見えるそうです。これは元には戻りません。
ブラウスなどは少し余裕のある方が良いようです。
ウールは、羊一匹で背広の上下ができるそうです。
こちらも縮み易い素材なので十分注意が必要ですね。
アセテートやトリアセテートは木材パルプと酢酸(お酢)で作った半合成繊維です。
こちらは上記『ガス退色』に特にご注意下さい。
最近は、レーヨンやアセテートを使った衣類が多いので購入する前に一度チェックしてみて下さいね♪
繊維は綿のものが一番扱いやすいようですね!
食事で汚れてしまった服をおしぼりで拭いていませんか?
結婚式や披露宴に着ていくカクテルドレスなど、例えば色が濃い目の生地は汗ジミが白く浮き出るそうです。
色が濃い目だから汚れが目立たないかというとそうでもなく、意外と汗をかいているので早めにクリーニング出される方が良いそうです。
また、食事の席でついお料理や飲み物をこぼしてしまいますが、そういった時皆さんはおしぼりで拭き取ったりしていませんか?
私はよくしてしまいます。
まず、おしぼりはそれ自体を洗濯するとき漂白剤を使っているので、うっすらと漂白剤が残っているそうです。
ですので、それで拭くとドレスの色を抜いてしまいそこだけ白くなってしまうそうです。
そして、濡らすという行為が繊維のシミや縮みの原因になったりするそうです。
拭くときに毛羽立ってしまうと元には戻らないそうです。
上記のようなことが起こるのでおしぼりで拭くことは絶対に避けたいですね。
一番適切な汚れの取り方はポケットティッシュで叩き拭きをすることだそうです。
そしてすぐにクリーニングに出すと汚れが残るのを最小限に防げるとのことです。
知らなくていつもつい使ってしまっていた“おしぼり”…要注意ですね!!
プライスリストとその他のサービス
ホームドライさんの価格表をこちらに掲載しておきます。
料金は目安として下さい。
素材や汚れによって多少異なります。
また、ホームドライさんではお家でのお手入れ方法をご案内しています。
クリーニングに出していただいた洋服の保存方法をメモに書いて一緒にお返ししたり(気になるシワがあるとその原因や注意事項をお伝えするそうです)、以前に出された洋服をまだ受け取りに来られていない時にその旨をメモと一緒にお渡ししたりしているそうです。
控えを紛失されて預けたこともすっかり忘れておられるということもあるそうです。
他にボタンやファスナーの破損、紛失にも直接メーカーに問い合わせをしてくれるという徹底ぶり。
クリーニングに出したらボタンが無くなって返って来なかったという話も聞きますが、こちらはその点も安心ですね。
館内の洋服を扱っている店舗さんからもよく質問を受けるそうです。
お客様に対してお手入れやクリーニングについてのご案内するために各店舗さんも勉強されているようです♪
ファッションの流行によって出されるクリーニングの洋服も変わってくるので興味がなくてもスタッフさんはファッション誌を見て常に頭に入れるように努力されているというお話もお伺いし、流石プロフェッショナルだと思いました。
修理料金表
ホームドライさんではクリーニングだけでなくメンテナンスも受け付けておられます。
下記がその料金表です。その他専門店への依頼になりますが「かけつぎ」もあるそうです。
クリーニングで汚れを取ってもメンテナンスが必要だったりするとすぐに着用できませんね。
クリーニングからお返ししたらすぐに着れる状態でお返しできるので合わせてメンテナンスをオススメしているそうです。
サービスの徹底ぶりに頭が下がります。
知らなかった繊維やクリーニングのことが今回の取材でとっても勉強になりました。
お手入れのとき、洋服を新調するときになどに役に立ちそうです。
皆さんはいかがでしたか。
わからないこと、疑問に思ったことがあったら是非『ホームドライ』のクリーニングアドバイザー美野さんをお訪ね下さいね。
(美野さんはお休み以外は、いつもだいたい3時過ぎから閉店まで勤務されています。)