３連休の初日、セントラルコートに平和を願うのびやかなバイオリンとピアノの音色が響き渡りました！

今回はグルジア生まれの作曲家『ヴァーシャ・アザラシヴィリ』の楽曲をメインに、馴染み深い日本の楽曲を織り交ぜた、合計７曲をご披露くださいました。

アザラシヴィリは1936年ジョージア(元グルジア）生まれ。戦後“ソビエト現代音楽”の発展に尽くした一人であり、最近、いくつかの作品が演奏会で取り上げられたことで、にわかに注目が集まっている作曲家です。作風はモダンな響きを取り入れてはいるものの、決して前衛的になることはなく、コーカサスとグルジア民謡を取り入れた郷愁溢れるユニークな作品を書き続け、常に独自の世界を作り上げることで知られています。

アザラシヴィリの日本での知名度は現在まだまだ低いですが、今回は彼の代表曲「ノクターン」、「ラフマニノフに捧ぐ」、「メモリー」の3曲をお贈りしました。

優しく包み込んでくれるような美しいメロディーが、会場のみならず、館内全体の空気を浄化してくれるようでした！

そして演奏終了後、バイオリンに魅了された小さなお客様にバイオリンのプチレッスン♪初めて触るバイオリンにドキドキしながらも、自分の指からこぼれおちてくる音色に目がキラキラ輝いていましたよ！

 

東城彩香/Ayaka Tojo(Vn.)

神戸女学院大学音楽学部卒業後、ベルギー王国政府奨学金を授与され5年間渡欧。ベルギー王立モンス音楽院修士課程に学び優秀賞を得て修了。

また、ブリュッセル・イザイ音楽院においても研鑽を積む。

王立モンス音楽院在籍中は、Brussels Philharmonic Orchestraに所属。

同国最大の現代音楽祭・ARS MUSICAにおいてベルギーを代表する作曲家Claude Ledoux氏をはじめ、数々の作曲家の作品・舞台音楽を初演・録音。

また、ベルギー音楽界の至宝、作曲家・ピアニストJean Philippe、Collard

Neven氏の楽曲制作に参加、共演。

西ヶ谷 佳那 / Kana Nishigaya(pf.)

神戸山手女子高等学校音楽科を経て、神戸女学院大学音楽学部　ピアノ専攻卒業。

ヤングピアニスト大会金賞、KOBE国際学生コンクール奨励賞、フランス音楽コンクール審査員賞、万里の長城杯国際音楽コンクール一般の部にて第二位を受賞。

三田市新人演奏会、フランスのリッツパリにて演奏会に出演。

これまでに、浦部京子、笠原みえ、中野慶理、音川紘一の各氏に師事。